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2015年9月 
2015.9.23(水)三重県 松坂市
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●最も美しい蛾
 
 写真@:Nikon 1 V3 PD10-30mm
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ここ数日、秋の美麗種・サツマニシキ遠征の時期をいつにするか検討して来ましたが、そろそろ羽化しているだろうと判断しました。
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いざ、電車を乗り継いで松阪市へ。最寄駅に降り立ちました。例によって田舎道を延々と歩いて、彼らの生息地に到着です。
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 写真A:Nikon 1 V2  DX Micro85mm SB-N5 + SB-700(スレーブ)
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生息地の鎮守の森に着くと、ヤマモガシやクスノキの枝で休む数頭のサツマニシキが見られました。とりあえず空振りしなくて良かったです。
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しかし今日の狙いは、翅を伸ばしている個体です。本種・・・というかマダラガの仲間は多分そうでしょうが、羽化直後のみ、翅の表同士を合わせた姿を見せてくれます。(2010年のまとめを参照。)
探してみると地表近くで羽化直後と思われる個体が次々と見つかりましたが、残念ながら少し見つけるのが遅く、皆、翅を閉じた状態でした。
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12時を過ぎたので昼食です。休憩後さっきと同じ場所を探してみると、翅を伸ばしている個体がいるではありませんか!。
幸い通路に近い場所だったので(と言うのは林床の奥だと、彼らが繭を作っている場所のため足を踏み入れ辛い)カメラを構えた途端、何という事か、サッと翅を畳んでしまいました(写真A)。
千差一隅とはこの事で、呑気におにぎりなんか食べている場合では無かったです。発見するのがもう少し早ければ・・・。ちなみにこの個体は、翅を畳んでから丁度1時間で飛び立って行きました。
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 写真B:Nikon 1 V3 PD10-30mm 内蔵フラッシュ
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それ以降は新たに羽化してくる個体は見つけられず。しかし、これでまた、本種が午前から昼過ぎにかけて羽化するという観察例を得られたのは、私にとって半歩前進です。
写真Bは地面を這っている個体。これも羽化直後なのか、うまく飛べない様子でしたが、他に羽化不全の個体も見られました。
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帰りの時間が来たので、やむなく撤収。連休最終日だと言うのに、帰りの電車は拍子抜けするくらい空いていました。
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2015.9.21(月)愛知県 豊川市
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●幼虫2種
 
 写真@:アケビコノハの幼虫 Nikon 1 V2 DX Micro85mm
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昨年の松阪遠征が無残な結果に終わったので、今年は訪れる時期を慎重に見定めているところ・・・。
しかし家にじっとしていても面白くないので、近所の公園を覗いてみました。今日のお目当ては幼虫たちです。
なかなか私の気を引く種類が見つかりませんでしたが、アオツヅラフジの蔓の先にアケビコノハの若齢幼虫がいるのが見つかりました(写真@)。小指の爪先くらいの大きさでしたが、これだけ小さくても眼状紋が自己主張しているようで面白いです。
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 写真A:ウラギンシジミの幼虫 
  Nikon1 V2 DX Micro85mm SB-N5 + SB-700(スレーブ)
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 写真B:ウラギンシジミの幼虫と蟻  同一データ
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フェンスに絡まったクズ(葛)が花を咲かせており、探してみるとウラギンシジミの幼虫が見つかりました(写真A)。
本種は外敵に襲われた時に尾部の突起からブラシ状の器官を出す事で知られますが、私はまだ見た事がありません。ちょうど蟻が周りをうろついていたので、これはチャンスだと思ったのですが、蟻が触角で体を探っても幼虫は知らん顔でした(写真B)。またいつか、次のチャンスを待つ事にします。
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わざと脅かせば良いのでは?と言う人がいるかも知れませんが、それは愚問です。
(脅かして撮るくらいなら、撮れない方が良いと思っているので。)
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そうこうするうちに時間切れ。家で昼食をとるため撤収です。
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2015.9.12(土)愛知県名古屋市 名城公園
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●名城公園の蝶たち
 
 写真@:アオスジアゲハ Nikon 1 V3 70-300mm
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名古屋のカメラ屋に双眼鏡を買いに行ったついでに、名城公園を覗いてみました。
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フラワーパークの建物の壁にルリタテハがとまっているのを発見し、久しぶりに生息を確認できて喜びました。ここの花壇は訪れるたびに植えられている花が変わっていますが、今回は蝶がよく来る花が多く植えられていたようで、様々な種類が見られました。
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 写真A:モンキチョウ Nikon 1 V3 70-300mm
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モンキチョウはごく普通種ですが、個人的にはこれまで満足する写真が撮れていなかった種類です。新鮮なオスが盛んに吸蜜していたので、例によって飛翔写真に挑戦です。
都市に生息する蝶を表現する場合は短いレンズの方が適していますが、逃げられる恐れを考えると、このところどうしても望遠レンズばかり使うようになりがちです。(写真@、A)
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 写真B:アゲハ(ナミアゲハ) Nikon 1 V3 PD10-30mm
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カラタチの生け垣では、産卵に来たアゲハのメスや、絡まっているヤブガラシに吸蜜に来たアゲハやアオスジアゲハが見られました。写真Bは広角での撮影。
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アゲハはこの地方では年4,5回発生しているようですが、この季節が一番多くなるようです。私の周りの(蝶に興味が無い)人に聞いてみたことがあるのですが、皆、春が一番多いに決まっていると言っていました。先入観という奴でしょうか。
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これが今回購入した双眼鏡、ニコン・ミクロン(MIKRON)。早速今回の撮影で活躍しましたが、これが蝶を見るのに理想の双眼鏡かと聞かれたら、ちょっと違うかも。どちらかと言うと、実用品と言うより、趣味の一品。
バタフライ・ウォッチングに適した双眼鏡については、あまり論じられたホームページが無いようなので、近いうちに自分で作ろうと思います。
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