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2015年5月 
2015.5.31(日)愛知県 某所
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●ミドリシジミの卍どもえ飛翔
 
 写真@:飛び立つミドリシジミ Nikon 1 V3 70-300mm
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昨日の成果に気を良くして、今日はミドリシジミの占有行動の様子を撮ろうと思い立ちました。挑戦するのはほとんど10年ぶりです。
現場に着いたのは15時半を回っていました。ミドリシジミは・・・と言うと、皆、日陰になった下草でお休み中でした。
まだ時間が早いのだろうと思い、栗の花に来た個体や、ウラゴマダラシジミなどを撮影して時間をつぶしましたが、なかなか活動は始まりません。
時々木の枝を渡り歩いて(飛んで)いる個体がいました(写真@)が、近くまで来ても他の個体は知らん顔でした。
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 写真A:卍どもえ飛翔 Nikon 1 V3 70-300mm
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16時半になっても全く占有行動が始まる気配が無く、なんだか不安になって来ました。しかし、16:50頃ふと、ハンノキ林の中にできた広い空間を見ると、2頭の個体がクルクルと回っているではありませんか!。
見た瞬間に、文字通り私は飛び上がりました\(◎o◎)/。(写真A)
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 写真B:卍どもえ飛翔 Nikon 1 V3 70-300mm
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偶然かどうか分かりませんが、そこは日陰になっている所でした。しばらくその周辺で同じ個体どうしが卍どもえ飛翔をしていましたが、やがて別の場所で同じように始まりました(写真B)。3頭が絡む場面も見られましたが、残念ながらピンボケでした。・・・っていうか、撮った写真の95%以上はピンボケでした。
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夕食は家族と一緒にとると言ってあったので(今後の事を考えるとそう言わざるを得ない私・・・)、後ろ髪をひかれる思いで撤収。
それにしても、キラキラ光りながら舞う彼らの姿は感動的でした。
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2015.5.30(土)愛知県 某所
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●ミドリシジミとヒオドシチョウ
 
 写真@:ミドリシジミ Nikon 1 V3 70-300mm
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車で(←また)、県内某所の里山へ出かけました。
事の始まりは数年前、航空写真を利用してマテバシイを探していた時、同じ要領でハンノキも探すことができないかと気づいた事でした。池の周りや谷筋に絞り、あらかじめ場所の分かっているハンノキの写真(夏と冬の両方)と比較すると、怪しい場所がいくつか見つかりました。
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それを今回確かめようという訳です。もっと早く確かめておくべきなんですけどね。駐車場が無い場所だったので近くの公共施設に停めようとしたら駐車できず、道の広い場所に停めました。いざ、そのポイントに行ってみると、狙い通り、それはハンノキでした。
お目当てのミドリシジミは・・・と双眼鏡を覗くと、ビンゴです!。見つからなかったら近くにある砂防ダムをよじ登ろうかと思っていたので、ホッとしました。
朝早いうちは数頭の個体がハンノキの梢で翅をこすり合わせたりしていましたが、しばらくすると低い場所に降りて来て日光浴を始めました(写真@、A)。
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 写真A:Nikon 1 V3 70-300mm
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「・・・さあ、見せてもらおうか、スーパーEDレンズの実力とやらを!。」
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先日届いた、1 NIKKOR 70-300mmの初撮りですが・・・「あれ?、どこにいるの?」
こんな長いレンズを使った事が無いので、まずはレンズを正確に向けるのに苦労しました。(^^ゞ
リニアモーターを搭載したというAFですが、薄暗い条件ではさすがに迷う事が多く、MFでアシストしながら使う場面が多かったです。描写は最短撮影距離近くでもシャープで逆光にも強く、大満足です。テレ端は若干落ちるかな?、と思いましたが、私が微妙な手ブレを起こしている可能性もあります。むしろ、正確にピントを合わせるのが問題でした。
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 写真B、C:Nikon 1 V3 70-300mm
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口吻を伸ばして何か吸ってはイタドリを渡り歩いて(?)いる個体がいたので、飛翔写真も狙ってみました(写真B、C)。
その他、鳥の糞から吸汁する個体もいましたが、日射しが強いためか8時過ぎになると活動は鈍り、日陰で休むようになりました。
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 写真D:ヒオドシチョウ Nikon 1 V3 70-300mm
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調子に乗ってもう1か所回ったら、ハンノキでは無くヤシャブシ林が見つかりました(苦笑)。しかし、そこではイボタノキにイボタガの終齢幼虫がいるのが見つかりました。残念ながら、イボタノキにつくウラゴマダラシジミは見つからず。
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帰りに豊川市のマイフィールドへ寄り道したところ、お地蔵さんの祠の白い屋根に、3〜4頭のヒオドシチョウが集まっていました。ヒオドシチョウやルリタテハは白いものに魅かれるようです。しかし、この屋根はトタンで出来ているので非常に熱く、飛んで来て屋根にとまったと思ったらすぐに木の部分に避難していました。
「熱っ!」と思ったのでしょうか?
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昼から用事があるので急いで撤収。
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2015.5.23(土)愛知県 名古屋市 名城公園
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●名城公園へ
 
 写真@:名城公園のハーブガーデン Nikon 1 V3 PD10-30mm
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いよいよゼフィルスのシーズンが開幕したばかりですが、今日は小休止。名古屋のカメラ屋へ超望遠レンズを購入しに行きました。
あいにく店には在庫が無い(店員によると、すごい人気商品らしい)とのことで、代金だけ払い、系列店から後日送ってもらう事にしておいて、その足で名城公園を覗いてみました(写真@)。
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 写真A:モンシロチョウの飛翔  Nikon 1 V3 PD10-30mm
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新しいレンズのテストをするつもりだったので、今日持って来たのは標準ズームのみ。これ1本でも、昆虫写真を撮ろうと思えば撮れるんですけどね。
園内は蝶の姿は少な目でしたが、新鮮なモンシロチョウが目立ったので飛翔写真を撮ってみました(写真A)。
・・・ところで、この写真、ノートリミングです。これくらいの写真なら、アホみたいに簡単に撮れてしまいます。V3を手に入れるまでの苦労は何だったんでしょうか?。
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 写真B:アゲハチョウの幼虫 Nikon 1 V3 PD10-30mm
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城の周りのカラタチの生け垣ではアゲハが産卵場所を探していましたが、既にその世代の子孫が成長中で、若齢から終齢まで色々なサイズの幼虫がいました(写真B)。
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「カサカサ」と音を立てて飛んで来たものがあったので何かと思ったら、新鮮なテングチョウでした(これはあまり良い写真になりませんでした)。
ちょっと驚きましたが、ここはゴマダラチョウが見られるくらいなので、テングチョウが居ても不思議ではありません。
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来週は、そろそろ地元でミズイロオナガシジミ等が見られるだろうと思います。
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2015.5.17(日)愛知県 豊橋市 葦毛湿原
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●ウラゴマダラシジミの交尾
 
 写真@:交尾するウラゴマダラシジミ Nikon 1 V3 PD10-30mm
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 写真A:交尾中のペアに絡むオス Nikon 1 V3 10-100mm
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いよいよ仕事が佳境に差しかかり、昨日は出勤、本日の睡眠時間3時間、おまけに朝からは家の用事です(ーー)。
今日は休み(休みだけど)にしようかと思ったのですが、このところ気温が高いのでウラゴマダラシジミが発生しているのではと思い、出かける事にしました。
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掟破りですが、撮影のために車を使用。皆さん考える事は同じらしく(?)駐車場は一杯でした。まずはいつもチェックするイボタノキを見に行くと、交尾しているウラゴマダラシジミがいきなり見つかって、思わずのけぞりました(写真@)。
メスは羽化直後らしく、すぐ下に蛹の抜け殻がありました。イボタの花の香の中、風に吹かれながら撮影・・・。
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ハイカーのおばさんが話しかけてきたので教えてあげたところ、旦那さんと3人で、ちょっとした撮影会になりました。交尾中にちょっかいを出してくるオスもいたので、そういうシーンも狙ってみました(写真A)。
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 写真B:アカシジミ Nikon 1 V3 PD10-30mm
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幸先が良いので、湿地の奥の方もチェックしてみましたが、そちらのイボタノキでは2頭のオスが飛んでいるだけ。反対側のポイントも見に行きましたが、そこでは全く見られませんでした。私の好きなイボタガの幼虫も見つけられませんでした。
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駐車場に戻ってみると、木に絡んだ蔦でアカシジミが休んでいました(写真B)。
少し高い所にいたのでカメラを上にかざし、チルト式液晶を見ながら撮影です。
来週本格的にウラゴマダラシジミを撮りに行くつもりで、今日は偵察半分だったのですが、今日行っておいて良かったです。
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2015.5.10(日)愛知県 豊川市
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●コジャノメとサトキマダラヒカゲの飛翔
 
 写真@:コジャノメ Nikon 1 V3 10-100mm
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朝から用事で出かけられませんでしたが、先日の結果に満足できないので、昼食後再びコジャノメの飛翔写真を撮りに行きました。心配した除草剤の散布は、チョウの多く見られるエリアまで及んでいないようで、ホッとしました。
ところが、お目当てのコジャノメは時々追飛するものの、風が非常に強くてそのまま飛ばされて行ったり、追飛が長く続かないのでした。
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という事で、方針を転換し、飛び立つ瞬間を望遠レンズで撮ることにしました。シャッターを半押ししてピントを合わせ、飛び立つのを待つ訳です。
・・・が、そういう時に限ってなかなか飛びません。・・・まだかな?。・・・ほら他の個体が通りかかったぞ。・・・あれ?、飛ばないな。・・・あっ、しまった。撮り逃がした!。
という感じです(^^ゞ
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蝶の飛翔写真は、蝶をわざと驚かせて撮る人もいるようですが、私はそういうやり方を好みません。別に偉そうなことを言いたいのではありませんが、皆さんはどう思いますか?。
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片日向のフェンスの上では、サトキマダラヒカゲがテリトリーを張っていました。フェンスを画面に入れたくないので、ピントを合わせたらフェンスをフレームアウトしてじっと待つ訳です。通りかかった人が不思議そうにしていましたが、そんなの無視です。
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 写真A:サトキマダラヒカゲ Nikon 1 V3 10-100mm
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苦労した甲斐(目が乾燥した甲斐も)があって、何とか撮れました。もう少し新鮮な個体だと良かったんですけどね?。余談ですが、サトキの後脚がこんなに長いとは知りませんでした。
散々このカメラ(V3)の悪口を書いてきた私ですが、もうダメです。秒間60コマで2/3秒の時間を遡れるのですから、事実上タイムマシンを使って撮っているようなものです。もはや蝶の飛翔写真に他のカメラを使う気がしません。
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2015.5.06(水)愛知県 豊川市
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●コジャノメのダンス
 
 写真@:Nikon 1 V3 10-100mm
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ゴールデンウィークの後半は家族サービスのため個人的に出かける事が出来ませんでしたが、最終日の午後になって時間が出来たので、近場の公園に出かけました。狙いはコジャノメの飛翔写真。2頭の個体が森の中をクルクルと輪を描きながら飛ぶコジャノメの追飛は、これまでなかなかイメージどりの写真にならないテーマでした。
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公園に着くと、「公園の美化(!)のため除草剤を散布します」と言う恐ろしい看板が!。恐らく明日あたり散布されるのでしょう。しかし、少々草が生えているくらいで、具体的に何か困る事があるのでしょうか?。・・・この趣味をやっていると、世の中に疑問を感じる事が多いです。
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 写真A:Nikon 1 V2 DX10.5mm SB-N5
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下草にササが生えている一角に到着すると、期待通りにコジャノメが飛び出しました。すぐに下草や地表にとまるので、そういう場面も撮影(写真@)。
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しばらく見ていると、通りかかった別の個体を静止していた個体が追いかけ始めました。1頭がもう1頭を一方的に追いかけ回すと、かなりのスピードで飛ぶため写真に撮るのは大変ですが、両者の力関係?が拮抗しているとクルクルと追飛し合うので、そういう場合が狙いどころです。・・・っていうか、そういう場面を撮りたい訳ですけど。
写真Aと写真Bは、そんな場面。オスがメスに求愛する様子も見られましたが、うまく写せませんでした。
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 写真B:Nikon 1 V2 DX10.5mm SB-N5
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今日の撮影で失敗したと思ったのは、外付けフラッシュ(ストロボ)を、SB-N7ではなくSB-N5を持って来た事です。このSB-N5、小型軽量なのは良いのですが、カメラ本体から電源を供給するタイプなのでチャージが遅いのでした。
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本日、モンキアゲハ、サトキマダラヒカゲ初見。サトキの追飛も見られたのですが、フェンスの向こうだったので撮れず。OTL
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2015.5.02(土)愛知県 新城市
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●ウスバアゲハ再び
 
 写真@:Nikon 1 V2 10-100mm
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早朝から飯田線の電車に揺られ、再び新城市の山麓へ。
狙いは、ホソバシャクナゲとウスバアゲハ(ウスバシロチョウ)の組み合わせ。
しかし今年は来るのが少し遅かったようで、写真に撮り易い高さにあるホソバシャクナゲは、既に花の盛りを過ぎて汚くなっていました。
背の高い株は、昼頃にならないと日当たりが良くならない場所にあるのです。という訳で、まずはハルジオンやキンポウゲとの定番の組み合わせを狙いました(写真@)。
ウスバは最近テレビで紹介されたらしく、一般のハイカーで写真を撮っている人が何人かいました。
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 写真A:Nikon 1 V3 10-100mm
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昼前になってようやく、痛んでいない花にも日が射すようになり、ウスバアゲハがやって来ました。若干距離が遠いですが、新緑をバックに飛び立つところも狙ってみました(写真A)。愛用している10-100mmは仕様の割によく写るレンズだと思いますが、もう少し長くて且つ軽いレンズが欲しいので、色々検討しているところです。
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その他の蝶としては、カラスアゲハ、コミスジ初見。コツバメのメスもまだ数多く生き残っていて、シャクナゲやツツジに産卵していました。
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