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2014年7月 
2014.7.29(火)愛知県 豊川市
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●ブドウスズメ
 
 Nikon 1 V1 DX40mm SB-N7+SB-700(スレーブ)
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26日に撮った数種類の写真に納得が行かないので、撮り直しに行く事にしました。
今日は平日ですが、私は夏休みです。決してサボっているのではありません。
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コスズメ、クルマスズメ、セスジスズメは見られませんでした。それぞれどこかへ移動したか、蛹になったのでしょう。あれほど目立ったキイロスズメも見かけなくなりました。上の写真のブドウスズメのみ、先日と同じ場所で見られました。(よく見ると、なかなかカッコいい姿をしています。)
この食草には白いロウ状の物質を出す別の虫が居るらしく、どの個体にもそれが付着していましたが、無害なんでしょうか?。
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2014.7.26(土)愛知県 豊川市
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●アケビコノハの食事
 
 Nikon 1 V1 DX40mm SB-N7+SB-700(スレーブ)
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今日も近場で幼虫たちの捜索です。その形態の多様さに、すっかりとり憑かれています。

余談ながら、一説によると、幼虫が蝶類本来の姿で、成虫というのは子孫を効率的に残すため仕方なくそういう形態になった姿だという話を聞いたことがあります。食草にとまって、日がな一日食事と睡眠を繰り返している彼らの様子を見ていると、なるほどそういう気がします。

いつもの桜の木をチェックしたところ、見るからに痛そうなイラガやドクガの仲間が見つかりました。
この付近ではオオミズアオの成虫を時々見かけるので幼虫も見たいのですが、なかなか見つかりません。(オオミズアオは色んな種類の木を食樹にしているようです)

カシの「ひこばえ」には、ムラサキシジミの巣。マテバシイの木には同じくムラサキツバメの巣(その周囲だけ丸坊主になっていた)。フェンスの金網にヤブガラシやツタが絡んでいたのでチェックしてみると、コスズメ、ブドウスズメ、クルマスズメ、セスジスズメ・・・と、スズメガ幼虫の図鑑みたいな状態になっていました。そういう場所は探し易いのですが、金網の傍だと写真に撮りにくいんです。
上の写真のアケビコノハは、撮り易い位置にいました。

撮影の途中でSB-700をアスファルトの上に落としてしまい(何度目だろう?)、メインスイッチ周りの樹脂が変形してスイッチが回らなくなりました(笑)。石ころを使い、無理やり元に戻して修理完了!。(*^^)v

倒れそうなくらい暑くなったので早めに撤収。
 
2014.7.21(月)愛知県 豊田市 自然観察の森
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●「hornworm」(クロメンガタスズメの幼虫)
  
 Nikon 1 V1 DX40mm SB-N7+SB-700(スレーブ)
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3年前のこの時期に、ハンノキを食べるオナガミズアオらしき幼虫を見つけた事があったので、もう一度見に行く事にしました。

電車とバスを乗り継いで8時過ぎに到着。森の中ではクロコノマチョウやコジャノメの夏型が見られました。この森ではオオムラサキも何度か見かけた事があるので期待していましたが、今日は全く気配なし。代わりに、ここではあまり見かけないゴマダラチョウが現れてくれました。ハンノキ林で双眼鏡も使って捜索しましたが、結局目当ての幼虫は見つけられず。

この森でもキイロスズメの幼虫が見つかりましたが、7cmくらいに成長していました。かと思うと、爪の先くらいの大きさの個体もいて、孵化の時期にはかなりバラツキがあるようです。クズの木にはクロメンガタスズメの終齢幼虫。褐色型2頭と緑色型1頭がいましたが、いずれも寄生バチ(バエ?)の寄生痕がいくつもついていました。上の写真は褐色型。この尾角を見るたびにタツノオトシゴを連想してしまうのですが、英語ではスズメガの幼虫を、そのものズバリ「hornworm」と呼ぶそうです。

撮影しているとネイチャーセンターの人がやって来たのですが、わざわざ専門の人を呼んで来て、「寄生バチとは・・・」という感じで解説して下さいました。(^^ゞ
 
2014.7.19(土)愛知県 豊川市
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●雷雨の中で(モンクロギンシャチホコの幼虫・その2)
 
 Nikon 1 V2 DX40mm SB-N7+SB-700(スレーブ)
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張り切って早起きしたのですが、残念ながら今日は雨模様です。
それでも、ダメで元々だと思い、近くの里山へ。

到着したころから雨が降り始めたのですが、木の下で雨宿りしながら虫を探しました。
桜の枝には、先週も見つけたモンクロギンシャチホコの若齢幼虫がいました。どうやらこの地方ではポピュラーな存在のようです。さらに探すと、桜の葉を食べている終齢幼虫が見つかり、一人で狂喜しました(上の写真)。ツートンカラーの体は輪郭が分かりにくく、遠目で見ると虫食いの葉が枯れはじめているようにしか見えません。ちなみに右下側が頭です。幼虫たちはどの種類も本当に良く出来ているので、感心します。

そうこうしているうちに雨が激しくなり、何とか我慢して撮影していたのですが、ついに雷が鳴り始めました。雨だろうが雷だろうが、幼虫は平然と食事を続けているのが印象的でした。

しかし、カーボン製の釣り竿に雷が落ちるという話を聞いたのを思い出し、カーボン三脚に落ちないだろうかと心配になってきました。三脚の上には充電したスレーブフラッシュが乗っているし(おまけにずぶ濡れ)。
・・・さすがに怖くなって来たので撤収!。家に帰ってしばらくすると、薄日が差し始めました。あらら〜。
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2014.7.12(土)愛知県 豊川市
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●モンクロギンシャチホコの幼虫
 
 Nikon 1 V1 DX40mm SB-N7+SB-700(スレーブ)
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先日、古い写真を整理していたところ、お盆参りの時に撮った、シャチホコガの1種らしき成虫の写真が出て来ました。

時期的に、ちょうど今ごろが幼虫の時期だろうと思ったので、確かめに行く事にしました。行ってみたところ、お寺の脇にネズミモチの花が咲き残っていましたが、これにホソバセセリが吸蜜に来ていて驚きました。豊川市では見られないと思っていたので。(思い込みです)。

桜の木を探してみると、写真のモンクロギンシャチホコの中齢幼虫が数頭見つかりました。体長約10mm。桜の葉を食べているところです(左側が頭です)。実は、探していた種類とは違うのですが、いつか見たいと思っていた種類なので喜んで撮影。幼虫と同じく成虫もツートンカラーらしいですが、そちらは未見です。
結局探していた種類は見つけられませんでしたが、先週も見たキイロスズメやモモスズメ等、様々な幼虫が豊作で、なるほど寺社林と言うのは昆虫を探す穴場だなあ、と再認識した次第です。
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●P.S.先日の大雨で被災された方々にお見舞い申し上げます。
JR中央本線の特急「ワイドビューしなの」の再開には、1か月かかるとの事。来週はオオムラサキ目当てに山梨へ遠征しようと予定していたのですが、困った事になりました。他の路線だと時間がかかり過ぎるようなので、これは計画の練り直しが必要・・・。
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2014.7.06(日)愛知県 豊川市
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●キイロスズメの幼虫
 
 Nikon 1 V1 DX40mm SB-N5+SB-700(スレーブ)
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朝からいつもの里山へ。
雲行きが怪しかったのですが、アベリアの植え込みには新鮮なモンキアゲハやルリシジミが吸蜜に来ていました。

いつも行かないエリアを歩いてみると、道路脇にヤマノイモ(ジネンジョ)がはびこった場所があり、体の割りに長い尾角を持ったスズメガの幼虫が見つかりました。最初ホシホウジャクかと思いましたが、眼状紋があるところを見ると違うようです。

もっと日当たりの悪い場所でも沢山見つかりましたが、そのうち1頭の育ちが良く、これはどうやらキイロスズメの幼虫らしいと気がつきました。終齢幼虫はかなりの大きさになり不気味な感じですが、20〜30mmくらいの大きさだと、そういう感じはしません。
カメラを向けたときに食草を揺らしてしまいましたが、彼らは危険を察知したのか、体を反りかえらせて擬態のポーズをとりました(上の写真)。ピンと伸びた尾角がチャームポイントです。

その他、ミツバアケビでは巨大なアケビコノハの幼虫が見つかりました。
イモ虫好きな人を「イモラー」と言うらしいですが、幸か不幸か、私もイモラーの仲間入りでしょうか。  
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