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2013年11月 
2013.11.30(土)愛知県 豊橋市
 
●ソテツ上のムラサキツバメ越冬集団
 
 Nikon 1 V1 DX40mm SB-N5 + SB700(スレーブ)
 
寒空の下、路線バスを乗り継いで豊橋市南部のS公園を訪れました。
ここには20本余りのマテバシイが植えられており非常に良い条件に思えましたが、「ひこばえ」や幼木をチェックしたところ、幼虫の食痕は思ったほど見られませんでした。1時間以上探したのですが、越冬集団はおろか、単独の個体も見当たりません。

諦めて1kmほど離れたS2公園へ転戦。ここにも造成時に13本のマテバシイが植えられた事は把握していたのですが、訪れてみるといずれも見上げるような巨木に成長していました。造られた年代を考えれば、予想しておくべき事でした。しかしその一角には実から育ったと思われる幼木が生えていて、食痕と幼虫の巣の跡がありました。
マテバシイを中心に越冬集団を探しましたが見当たらず、ソテツの傍を通ろうとしたところムラサキツバメが飛び出して驚きました。この個体はしばらく近くで日光浴していましたが、やがて元の場所に戻り静止しました。

探してみると、近くの低木で日光浴や吸汁している個体が・・・。その数計5頭。面白いのはその一連の行動で、最初3つの木でバラバラに吸汁していましたが、12時頃から1つの木に集まり、飛び立ってはすぐに戻るという動作を繰り返しました。他の個体の近くにとまるものも居ましたが、そういう時は最初にいた個体が飛び立って追飛となり、メスがオスを追いかける場面が見られました。

12時半から13時半ごろになると1頭ずつ飛び立ち、5頭いたうち3頭は先ほどのソテツにまとわりつく様に飛んで、やがて最初からいた個体の所に集まり計4頭の集団となりました。残りの2頭は別々のマテバシイの高い所に移動して、どうやらそこに静止したようでした。(あまりに高いので見失い、双眼鏡でも正確な場所は特定できませんでした。)

今日は、もう一か所回るつもりだったのですが、時間的に断念。
 
2013.11.23(土)愛知県 豊橋市
 
●ムラサキツバメ越冬集団
 
 Nikon D300s DX55-300mm 内蔵フラッシュ トリミング
 
私は2009年ごろからムラサキツバメと食樹のマテバシイを探して来ましたが、マテバシイに関してはここ1,2年で大きな進展があり、豊橋市/豊川市の主要な公園に植えられている本数と詳細な場所を特定するに至りました。現在はそれらの場所を実際に訪れている段階。行ってみないと分からない事も多いので・・・。

という訳で、この週末も豊橋市南部の某公園に行く気満々で準備していたのですが、事もあろうに昨日の夜になって持病のぎっくり腰が再発してしまいました。本当に泣きたい気持ちでしたが、シップを貼って早めに就寝。・・・今朝起きてもまだ痛いのですが、意を決して出発です。予定を変更して、今日は先週見つけた集団をチェックするだけにしました。
 
現場に到着して早速双眼鏡を覗こうとしましたが、双眼鏡を使うまでも無く個体数が増えて塊になっているのが分かりました。(後で気がついたのですが、先週の位置から、隣の葉に移動していました。)数えてみると全部で8頭で、個人的にはこれでも過去最大です。この夏は気温が高かったのと、恐らく剪定のタイミングが良かったのでしょう、今年は当たり年のようです。ムラサキシジミの方は、とまっていた枯葉が折り重なっていましたが、1頭の触角の先だけ見える状態でした。

痛みをこらえて、かなり無理な体勢で撮影していましたが、背中が限界なので早々に撤収。
 
2013.11.16(土)愛知県 蒲郡市 → 豊橋市
 
●ムラサキツバメとムラサキシジミの越冬小集団
 
 ムラサキツバメの小集団
 
 
 ムラサキシジミの小集団
  Nikon D300s DX55-300mm 内蔵フラッシュ トリミング(共通)
 
早起きしてバスと電車を乗り継ぎ、1年ぶりに蒲郡市へ行きました。
もちろんお目当てはムラサキツバメです。越冬集団が見られる時期にはまだ早いかなと思いましたが、今日は気温が高くなる予報なので、活動している個体が観察できるだろうと予想しました。

まずは、2010年と2011年に越冬集団が見られた3本のタイサンボクをチェックしましたが、案の定ムラサキツバメは居ませんでした。ならばと言う訳で別の木々を見て回ったところ、ツバキの葉上で体を横倒しにして休眠している個体を見つけました。日光が当たってしばらくすると起き上がり、翅を開いて日光浴を始めました。(オスでした)
その状態が長く続きましたが、やがて飛び立って、近くのシャリンバイの葉にとまり、口吻を伸ばしてアブラムシの分泌液(?)を吸い始めました。このポイントでは度々この行動を見ています。さらにメスもやって来て同じように吸汁を始めました。

時々他の木々をチェックしながらこれらの個体を観察しましたが、いずれも正午前後に近くのツバキとマテバシイの高い所に移動して静止しました。ムラサキシジミ1頭も同じ行動を取っていました。

・・・今日はこれ以上ここに居ても仕方ないと判断して、豊橋市へ移動し、駅ビルでパスタ料理を堪能。(*^。^*)・・・パスタが好きなのです。
疲れたのでこのまま帰ろうかと思いましたが、思い直して豊橋市内の公園へ転戦。昨年3頭の集団が見られたマテバシイを双眼鏡で覗いてみると・・・何と、全く同じ木の同じ位置に2頭の個体が寄り添っていました!。疲れも吹き飛ぶ瞬間です。まさか前世の記憶でもあるのか(冗談ですよ)と思いながら撮影。

さらに探していくと、数mしか離れていない場所でムラサキシジミの2頭の小集団を発見。ムラサキツバメは常緑の(緑色の)葉に集まり、ムラサキシジミは枯葉の上に集まるようです。さらに離れた木では、マテバシイの実が落ちた後の房のそばで、単独のムラサキシジミを見つけました。
さて、これら2つの小集団は、今後どの様になって行くでしょうか?。
 
2013.11.09(土)愛知県 豊橋市
 
●ミノウスバの産卵
 
 Nikon 1 V1 DX40mm SB-N5 + SB30(スレーブ)
 
今日と明日は豊川市でB級グルメの祭典「B-1グランプリ」が行われるのですが、私はそういったイベントには全く興味がないので、バスに揺られて豊川市から脱出です。(家の周りも朝からすごい車の数でした。)

数年前からこの時期の目当てとなっているのはムラサキツバメで、今日はその偵察のため豊橋市の公園を梯子(ハシゴ)です。2つの公園を回りましたが、いずれもマテバシイ葉上で日光浴している個体を確認。今年は暑かったので、この冬は集団越冬する数も多いのではないかと期待しています。

拾い物は、帰りに寄った豊橋公園で見つけたミノウスバ。本種は晩秋に現れる昼行性のマダラガで、黄色い胴体に透明な翅が特徴です。この公園でこれまで見た事は無かったので予想外でした。発生するにしても来週あたりだろうと思っていましたが、交尾や産卵する様子が見られました(上の写真)。マサキの枝に見える粒々が卵で、メスのお腹の体毛が卵の表面にくっついています。

今回は偵察目的だったので、いつも使っているSB700ではなく、軽量なSB30を持って行きました。これは壊れていてフル発光しか出来ないのですが、光量を下げるため発光部に白い紙を噛ませて使っています。・・・ところが、何か焦げ臭いと思ったら、その紙が焦げているのでした!。ギャー!(+o+)
 
2013.11.02(土)愛知県 豊川市
 
●今年最後のアオスジアゲハ
 
 Nikon 1 V1 DX40mm SB-N5+SB700(スレーブ)+レフ板
 
朝から近くの里山へ。
初めのうち天候が悪く肌寒かったのですが、太陽が顔を見せたかと思うとアサギマダラが飛んで行きました。

クヌギの葉上で、またまたヤマトカギバの幼虫がたくさん見つかりました。幼虫に限らず昆虫は、最初の1匹を見つけると次々に見つかるものです。サンショウの木にはナミアゲハの中齢幼虫が1頭。・・・冬が来る前に成長が間に合うのでしょうか?

タブノキの葉の上に、虫の糞が大量に落ちていました。探してみると、すぐ近くでアオスジアゲハの幼虫が見つかりました。彼らの姿を見るのも今年はこれが最後になりそうです。撮影は、例の裏技でSB700をスレーブ発光させ立体感を出そうとしましたが、葉のテカリが強く出てなかなかうまく撮れません。カメラを三脚に固定し、SB700は手持ちで照射位置を変えたりレフ板に反射させたりしながら100枚近く撮影し、ようやく何とか満足行くものが撮れました。

そろそろ蝶のシーズンも終わりですが、ムラサキツバメやフユシャクに手を出して以来、私にはシーズンオフというものが無くなってしまいました。それに加え、今シーズンは幼虫や蛹で越冬する種類も探してみたいと思います。
 
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