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2013年4月 
2013.4.29(月) 愛知県新城市
 
●ウスバアゲハの飛翔
 
 Nikon D300s VR105mm
 
先日の疲れが残っていましたが、再び、電車とバスを乗り継いで旧鳳来町の山里を訪れました。私も本当に物好きですねえ。

まずは斜面の上にある道路へ。ここは上昇気流に乗って滑空してくるウスバを狙えるポイントです。長年の課題となっている飛翔写真に挑戦・・・。40mmを使い近距離で狙ったコマは全滅でしたが、105mmでやや遠目から撮ったコマはまずまずでした。ただし、上の写真は若干トリミングしています。あとで気がついたのですが、この個体は白い麟粉の乗りが良いですね。先日の黒化型に対して「白化型」とでも呼びましょうか(笑)。この地方で一番多いのは、もう少し外縁部付近が透けたような個体です。

ホソバシャクナゲで吸蜜する個体も撮ったのですが、どういう訳か、新鮮な花ではなく、少し痛んでいるような花にばかり来るのでした。同じような条件だと思うのですが、そういう花の方が良い香りがするのでしょうか?。謎であります。

さすがに疲れたので早めに撤収。連休の後半はどこへ行こうか思案中・・・。
 
2013.4.27(土) 愛知県新城市
 
●ウスバアゲハ黒化型
 
 Nikon D300s DX40mm
 
あっ・・・と思っている間にゴールデンウィークに突入しました。もうそんな季節になったのでしょうか?。全然実感がないんですけど。

ともかくウスバアゲハを狙いに、電車に揺られて新城市の山あいを訪れました。朝のうちは肌寒かったためか、なかなかウスバの姿が見られませんでしたが、ポイントを変えてみるとすごい数の個体が飛んでいました。今年は発生が遅いのではないかと勝手に予想していたのですが、なんのなんの、既に汚損した個体が目立ち、交尾付属物をつけたメスも多数見られました。ホソバシャクナゲの開花の様子を見ても、例年より早い感じです。

これはまずかったなあ、と思いながら撮影していると、何か毛色の違うのが飛んで来て、ハルジオンにとまりました。よく見ると、雰囲気が違うと思ったのは黒化の度合いが大きいためでした。ネットで検索してみると本当に真っ黒な個体の写真が出て来ますが、これは私が見た中ではかなり黒い部類です。

今日はいつも使っているNikon 1に加え、殆ど1年ぶりにD300sを持ち出しましたが、光学ファインダーとシャッターの切れの良さを再発見しました。Nikon 1用に買った40mmは本来のDXフォーマットで使うと、ある程度背景を入れた接写が撮れて面白いです。一時期は撮影システムを全てNikon 1に切り替えようかと思っていたのですが、そうしなくて良かったかも。・・・優柔不断な私です。

風がさわやかで非常に気持ちの良いハイキングでしたが、昨年まで美しい花を咲かせていたモチツツジの木が何本も伐採されていて、ちょっとショックでした。
 
2013.4.04-14 中国 無錫市 新州生態園
 
●中国のヤマトシジミとツマキチョウ
 
 @生態園内にある新州湖(背景はヒルトンホテル)
 
 
 Aヤマトシジミ(斑紋が面白い)
 
 
 Bツマキチョウの求愛
 Nikon COOLPIX P6000
 
またまた中国に出張に行ってきました。
気候は思ったより暖かく、愛知県と同じくらいの陽気に思えました。
最近PM2.5について言わなくなったと思ったら、代わりに鳥インフルエンザです。(笑)
ちなみに、PM2.5についてあまり言わなくなったのは、中国で暖房を使わなくなったので数値が低くなったのと、もともと日本の大都市の濃度は環境基準を超えていたので(特に幹線道路沿い)、この問題を追及されると困る人たちがいたのだと思います。

今回は少々自由時間があったので、宿泊先のヒルトンホテルから徒歩15分の「新州生態園」を訪れました。(帰りにバスに乗ってみたところ2区間でした)入場料は20元(約320円)。バス料金は2元(約32円)。
「生態園」と言うくらいだから自然そのものが保護されているのかと思いましたが、一部に雑木林があるものの、かなり人工的な感じの公園でした。東海地方で似たようなイメージの施設と言えば、名古屋の東山植物園でしょうか。ただし、こちらの方が規模は小さいです。

地表近くを飛んでいるシジミチョウがいたので、写真に撮って確認すると・・・。
外縁部に近い斑紋が薄く、全体的に裏面が茶色がかっていますが、どうやら日本のヤマトシジミと同一種(亜種?)のようです。(素人判定なので違うかも)

見覚えのある飛び方をするシロチョウがいたので、とまったところを確認すると、ツマキチョウでした。・・・ツマキチョウはどこにでもいる蝶ですが、中国にもいるとは思いませんでした。図鑑をちゃんと読んでいない証拠です(笑)。菜の花に産卵するメスを撮影しているとオスが絡んできて、求愛飛翔も見られました。
その他、モンシロチョウ、アオスジアゲハも数多く、菜の花で吸蜜するのが見られました。

ここまで来たら中国ならではの種を見たかったのですが、全く見られず、ちょっとがっかりでした。OTL
池の周りに柳の木と、道路との境界に竹林があったので、もう少し暖かくなるとコムラサキやジャノメチョウの仲間が見られるかも知れません。あと、ここに限らず市内にはソテツがやたらと植えられていたので、もしかしたらと探してみましたが、それらしい痕跡はありませんでした。これは季節が悪かったのかも知れません。

まあ、今回は、出張中に蝶の写真が撮れただけでも幸せだ、と思う事にしましょう。
 
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