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2012年10月 |
2012.10.27(土)静岡県 浜松市 天竜区
●クロツバメシジミの探索・その8
Nikon 1 V1 VR105mm(FT-1併用)
あっという間に10月も末です。9月にもクロツバメシジミ(以下、クロツと表記)の探索を行うつもりだったのですが、すっかり忘れていてこの時期になってしまいました。
今回は、歩いたことのある地区の隣の山を攻めてみる事にしたのですが、日当たりの良い石垣があったものの、クロツはもちろん食草も全く見当たりませんでした。これはいかんと思い、道を引き返して隣の地区へ転戦・・・。
昨年お会いしたおじいさんに再会したので、しばらく話をしました。家の隣の石垣にツメレンゲが生えていて花穂を伸ばしていましたが、クロツの姿は無し。近くにあったツメレンゲの群落が無くなっている事を聞いてみると、近所の人が綺麗にしてしまったそうです。・・・ああ、やっぱりね。ここには昔、名古屋の大学からツメレンゲの調査に来たこともあり、その頃に比べるとずいぶん減ったそうで、「雑草が生えて来ると、上から除草剤をかけてしまうからではないか。」との事です。
クロツは本来、山肌に見えている岩場や川沿いの崖に生息していたと思いますが、私が見る事が出来た地区は何れも人の気配のする所で(そういう場所しか探していませんが)、良くも悪くも人間の影響が大きいようです。
上の写真は、道路沿いの崖で見つけたオスのクロツ。オス2頭、メス1頭を確認。近くにツメレンゲはありませんが、各種のマンネングサが生えていて、それが食草になっているものと思われます。
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2012.10.20(土)愛知県 豊田市 自然観察の森
●ルリモンシャチホコ(たぶん)の幼虫
Nikon 1 V1 10-30mm SB-N5+SB-700(スレーブ)
豊田市自然観察の森の公式HPに、シンジュサンの幼虫の写真が掲載されました。
これは恐らく、以前見つけた繭の主の子孫だろうということで、見に行く事にしました。
豊田市では今日は祭りらしく、ハッピを来た人が行きかっていました。「おいでんバス」に揺られて到着。真っ先に繭のあった谷間に向かうと・・・あれ〜?、3頭とも羽化した形跡がありません。9月に繭が見つかりこの時期に羽化していないという事は、死んでいるのでしょうか?。その他の場所も探してみましたが、シンジュサンの幼虫は結局見つかりませんでした。こうなれば最後の手段、ネイチャーセンターの人に聞いてみることにしました。
写真を撮影した人が今日はお休みと言う事で、どこで採集したのかは不明でしたが、飼育しているものを見せてもらいました。へえ、これがシンジュサンの幼虫ですか。一番知りたかった食樹は「イヌザンショウ」という事で、これはちょっと予想外でした。これで来年の課題が一つはっきりしました。
上の写真は、ハンノキ林で見つけたルリモンシャチホコの幼虫。少し離れて見るとハンノキの花穂にそっくりで、うっかり見過ごしそうになりました。
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2012.10.14(日)愛知県 西尾市 佐久島
●佐久島遠征2012
Nikon 1 V1 VR105mm(FT-1併用)
2年ぶりに、三河湾に浮かぶ佐久島を訪れました。
電車とバスを乗り継いで一色町の渡船場へ。ここから約30分の船旅です。130人乗りの船は満員でした。
佐久島の西港で下船し、フジバカマが植えられた広場へ向かうと、松の木の梢を越えてアサギマダラがフワフワと飛んで来ました。
フジバカマは2,3分咲きと言ったところ。やはり遅い方だと思います。アサギマダラは、多い時で同時に7頭が吸蜜していました。下草刈りをしていたシルバーセンター(?)の方に伺ったところ、昨日は1頭しか見られなかったのに今日になって急に増えたとの事。私は運が良いようです。
ここから森の中の小路を東港に向けて進みながら撮影するのが、私の恒例です。道中では、合計9〜10頭の個体に出会いました。森の中にできた空間では、とまる事なく延々と旋回し続けるオスが見られました。
あっという間に時間が過ぎて、帰りの便の時間となり、東港へ向かう坂道を下って行きました。
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2012.10.06(土)愛知県 豊橋市
●ヤクシマルリシジミの幼虫とアリとの関係
Nikon 1 V1 VR105mm(FT-1併用) SB-N5
う〜ん、今年はアサギマダラの南下が遅いようです。
先週、大知波峠で出会いはしましたが、結局1頭だけ。ネットの情報を総合してみると、各地のフジバカマの開花も遅いようです。
ということで、今週末は佐久島あたりに遠征しようとしていましたが、それはキャンセルし、近場に様子を見に行く事にしました。
バスと電車を乗り継いで、例の公園へ。(今回は、殺虫剤でも撒かれないか心配なため具体的な名称を伏せておく事にしますが、昨年も訪れたあの公園です。)
まずは埴栽のフジバカマを見に行きましたが、まだ花が咲き始めた頃でした。というよりも、フジバカマの生育そのものがうまく行っていない感じでした。その一方で新たに植えられている場所もあり、今後どうなるか気になります。アサギマダラは全く見られませんでした。
しかし、こういう時の保険というのがあって、それがヤクシマルリシジミです。
バラ園では、バラの枝先に産卵するメスが見られました。幼虫は、蕾に潜り込んで食事中の個体(上の写真)と、蕾の横から穴を開けようとしている個体が居ました。彼らは葉ではなく蕾を食べるのです。(追記:葉も食べるそうです。見た事無いけど)
以前見つけた時もそうでしたが、面白いのは、幼虫にはアリがつきまとっている事です。彼らのお目当てはバラの蜜だと思いますが、時々触角で幼虫のお尻を盛んに挟んだりするので、もしかすると幼虫に刺激を与えているのかなと思う事があります。
今回は、いつも幼虫の撮影に使っている10-30mmでは倍率が足りず、一眼レフ用の105mmレンズを使いましたが、こういう撮影にはもっと短いレンズ、例えばDX40mmなんかが向いていると思います。(持ってませんが。) |
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