←前の月へ  撮影日記の目次へ  次の月へ→
2012年9月 
2012.09.29(土)愛知県 豊橋市 大知波峠
 
●アサギマダラの季節
 
 Nikon 1 V1 VR105mm(FT1併用) SB-N5
 
例年この時期はアサギマダラが見られ始める季節ですが、今年は残暑が厳しかったので微妙なところです。おまけに、天気予報によれば今日はよい天気で真夏並みに暑いとの事で、暑さが嫌いなアサギマダラは、まず見られないだろうと予想しました。

それで別のものを撮りに行こうとしていたのですが、朝起きてみると曇っているではありませんか。それで行き先変更です。
石巻山中腹の駐車場に車を停め、「観光道路」と名づけられた道を東へ。途中でクロアゲハやらスズメガの幼虫を撮っていて、峠に到着したのは10時ごろになってしまいました。
峠付近はアザミやヒヨドリバナなど、アサギマダラがよく来る花は殆ど見られませんでした。草刈りの時期が悪かったようです。それでもアサギマダラは1頭だけ飛んで来て枯れ枝に静止するのが見られました。

結局、今日見られたのはこの1頭のみ・・・。来週以降に期待です。
 
2012.09.22(土)三重県 松阪市
 
●サツマニシキ遠征
 
 Nikon 1 V1 DX18-55mm(FT1併用) SB-N5+SB700(スレーブ発光)
 
 
 蜘蛛の糸に引っ掛かっていた繭:Nikon 1 V1 10-30mm SB-N5

またまた行って来ました、松阪遠征です。
今年は事前にバス路線を開拓(下調べのこと)していたのですが、またしても電車に乗り遅れて、往路は最寄り駅から歩いて行く羽目になりました。私は自分の事を時間に厳密な人間だと思っていたのですが、そうでもないようです。

さて、肝心のサツマニシキは数が少ないようでしたが、昼過ぎには羽化直後と思われる新鮮な個体が見つかりました。そのすぐ下の石の間では、蜘蛛の糸に引っ掛かった繭と、羽化した時に出たと思われる茶色の体液が見つかりました。彼らは林床で枯葉にくるまって繭を作るのですが、実際に繭を見たのは初めてです。
うかつに林床に踏み込むと他の個体を踏んづけるのではないかと思うので、慎重に身を乗り出して撮影・・・。上の写真は、ミニ三脚に乗せたSB700を右奥に放り込んで照射しています。

以前にも同じ時間帯に羽化直後で翅を伸ばしている個体を見た事があるので、どうやら昼過ぎに羽化するようです(←他の時間に羽化しないとは限らない事に注意!)。
専門家が聞いたら笑われそうですが、本種の羽化が何時頃行われるのか、ネットでいくら調べようとしても無駄でした。実際に見てようやく分かった次第です。
近縁種のオキナワルリチラシの場合は朝から活発に活動しているので、蝶と同じように早朝に羽化すると睨んでいるのですが、どうなんでしょうか??。そのうち調べてやろうと思います。

帰りは、無事、バスに乗って松阪駅まで引き返しました。(やれやれ)
そろそろアサギマダラの事を気にしないと・・・。
 
2012.09.15(土)愛知県 豊田市自然観察の森
 
●モモスズメの幼虫
 
 Nikon 1 V1 10-30mm SB-N5+SB700(スレーブ発光)
 
先週シンジュサンの繭を見つけていたので、その後どうなったか見に行きました。昨日(14日)の夕方に雨が降ったため、今日羽化直後の個体が見られる可能性は低いのですが、明日は用事があるので仕方がありません。
で、早速チェックしに行ったのですが、案の定まだ羽化していませんでした。(成虫の写真はレンジャーの人が撮ってくれる事を願います。)

仕方ないので、先週行かなかった場所を歩いてみたところ、色づき始めた桜の枝にモモスズメの幼虫がいるのを見つけました。前に見つけた個体は黄緑色でしたが、これはまた何とも派手な色彩です。かなり歩き疲れていたのですが、見た瞬間に疲れが吹き飛びました。

彼(彼女?)は一心不乱に食事の最中だったのですが、カメラを向けると体を縮めて静止しました(上の写真)。可哀想なので数枚撮って少し離れたところ、また体を伸ばしてすごい勢いで食べ始めました。

このところNikon 1での撮影が続いていますが、軽量でよく写ります。動きの少ない被写体に対しては、重たい一眼レフはもはや不要ではないかと思えます。
来週は、時間があればさらにマニアックなものを狙いに行くつもりです。
 
2012.09.09(日)愛知県 豊田市自然観察の森
 
●アゲハチョウの幼虫
 
 Nikon 1 V1 10-30mm SB-N5+SB700(スレーブ発光)
 
少々夏バテ気味ですが、豊田市の自然観察の森へ出かけました。
先日、公式ホームページに鮮やかな黄色の「クロメンガタスズメ」の幼虫が掲載されていたので、これは見てみたいと思ったのです。

公共交通機関に寄付をして「東山5丁目」のバス停で下車。森に入るとサトキマダラヒカゲ、ダイミョウセセリといったおなじみの面々が見られました。スズメガの幼虫は、巨大で茶色いキイロスズメ(ややこしい)が見つかっただけで、お目当てのクロメンガタスズメはどうしても見つけられませんでした。(家に帰ってから気づいたのですが、探している場所がトンチンカンだったようです。OTL)

他に何かいないかな、と探しまわって、サンショウの木にアゲハの幼虫を見つけました。双眼鏡で木のてっぺんまで調べたのですが、この木に居たのは写真の個体だけでした。他の兄弟はどうしたんでしょうか。

今日、目についたのはカマキリの仲間。日当たりの良い木の枝には必ずと言ってよいほどとまっていて、獲物を待っていました。それだけ餌となる昆虫が沢山いる、という事なのでしょう。
 
2012.09.01(土)愛知県 豊橋市 豊橋公園
 
●オオスカシバの幼虫
 
 Nikon 1 V1 10-30mm SB-N5+SB700(スレーブ発光)
 
この地域では1週間くらい前からイチモンジセセリの数が増え、通勤のために車で走ると、フロントガラスに「ピシ、ピシ」とぶつかって殺してしまう毎日です。
この時期、全国で交通事故死しているイチモンジセセリの数は、冗談ではなく天文学的な数になるだろうと思います。

これはまずいと思ったので、犠牲者を減らすため今日はバスを使う事にしました。
バス停からの道の途中に公会堂があるのですが、その花壇の花にイチモンジセセリが大量に群れていました。よく見るとチャバネセセリも1頭混じっていて、何だか微笑ましく思いました。
5月にチェックした時に川沿いのクサギの木が刈り取られていましたが、案の定、今年は花をつけておらず、そちらに来る蝶は撮影できませんでした。記録を見ると、数年置きに刈られているようです。

対岸のクチナシの植え込みで毎年オオスカシバが繁殖しているのですが、そちらは無事でした。写真の個体は、見つけたとき脱皮の真っ最中でしたが、本当にあっという間に終わってしまい驚きました。(足元にある白い物が脱皮痕です)

スレーブ機能の無いNikon 1での撮影ですが、例の裏技の要領でSB700をスレーブ発光させています。Nikon 1は、システムとしてマイクロレンズが無いのが欠点ですが、早く発売されないかと待っているところです。
 
←前の月へ  撮影日記の目次へ  次の月へ→