三脚は3度買う
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カメラマニアの間には、「三脚は3度買う(ことになる)」という格言があるそうです。何やら暗示的で恐ろしい言葉ですね。賢明な皆さんは、どうかそんな事になりませんように・・・。
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・左から、G226+PH273、G011R+G1077M、GT1544T+QHD-63
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@Gitzo G226 + Velbon PH273
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というわけで、まずは1本目。(え?)
2000年頃に買った組み合わせです。師匠から「三脚には2種類ある。ジッツオと、その他だ。」と言われたことがあったので、洗脳されてジッツオを買いました。
これはジッツオの型番で言うと「2型」のアルミ製で、ひ弱な私にはやや重いですが、ガッチリしています。脚を伸ばして少々ひねっても「バキッ」とか言いません。現在は、昆虫撮影の出番は少なく、天体写真などに使っています。
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自由雲台のPH273は、ベルボンのマグネシウム製です。ジッツオは、昔スタジオで使っていた#220という雲台があまり良く無かったのを覚えていたので、敬遠しました。
これは、カメラを取り付けるとき取り付け部が回転せず、ネジだけが回転する方式。気に行っている点は、雲台の向きを変えずに、ティルト(上下方向の動き)を+90度から−90度まで連続的に変えられることです。この方式は本当に使いやすいです。ロックした時に構図のずれが少ないのも良い点です。
残念なのはロックを緩めた時の動きがスムーズさに欠けることですが、この時代の雲台は、まあこんなもんでしょう。
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AGitzo G011R+G1077M
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2本目は、超小型の「00型」です。これも現在販売されていません。
無いよりは、あった方が役に立つだろうと思って買ったのですが、これは失敗でした!。造りは悪くありません。というか、過剰なくらいに良過ぎます。ただ、高さが圧倒的に足りない(全高40cm)ので、役に立つ場面が少ないのです。・・・当たり前ですけど。
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雲台は国産のS社のものを使っていたのですが、ロックした時に構図がずれるので嫌になり、純正品のG1077Mに買い替えました。これは超小型(120g)にもかかわらず、ロックが強固で侮れない奴です。小さいためか、ボールの動きはややスムーズさに欠けます。ロックつまみを引っ張ると、つまみの向きを変える事が出来るのは芸が細かいです。
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ひとつ残念なのは、カメラを設置するプレートに樹脂ディスクが張り付けられているのですが、この接着剤(?)がグニュグニュと動くのです。昔のコルク製の方が良かったのでは?。もっと酷くなったら自分で貼り替えてやろうと思います。
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・G1077M:写真の「←」部、カメラに接する部品が、問題の樹脂ディスク。
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BGitzo GT1544T+QHD−63
3本目は「1型」のカーボン製。脚を逆方向に畳んでその間に雲台を収納できる「トラベラー」シリーズです。
個人的にカーボン三脚というものに懐疑的だったのですが、これは脚に「Gロック」という機構が採用されているらしく、使ってみるとロックが確実で使いやすいです。
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・GT1544Tのセンターポール:写真のゴム部材は、すぐに劣化して外れてしまいました。
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雲台は前述のG1077Mを流用していたのですが、もう少し大きい方が良いと思ったので買い足しました。
で、結局選んだのが、またベルボンでした。ジッツオは、前述の接着剤問題に気がついたので、念のため敬遠しました。心配し過ぎだったかな?。
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使ってみると、この自由雲台QHD−63も決して悪くはありません。動きはスムーズでロックした時のズレも殆ど無いし、操作部材に厚みがあるのでカメラの着脱時に指が痛くなりません。ロックを緩めた時のテンションは調整できませんが、それを承知の上で買ったので不満はありません。実は、テンションを調整できる海外メーカーの製品を検討していたのですが、量販店で展示品を見たら2つも壊れていて買うのをやめました。(展示品は乱暴に扱われる事があるようです。)ベルボンは機構がシンプルな分、壊れにくいだろうという期待感?があります。国内どこでも売っているので、万一壊れても、同じ使い勝手の製品がすぐ補充できるし。
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前置きが長くなりましたが、使い道としては普通にカメラを乗せる他、スレーブ発光用のフラッシュを乗せる事が多いです。そういう使い方であれば、もっと軽いセットでも良いんですけどね。(しかし、4本目は買わないつもり。)
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