撮影機材 −Nikon D system− |
銀塩時代からニコンを使っていたということで、デジタルの時代になってもニコンと付き合うことになりました。
一度はフォーサーズシステムをメイン機材にしようとしたのですが、どうもしっくり来ないので、故郷の港に戻って来ました。 |
ボディ |
D70、D60、D300S |
D70は、2004年の発売当時としては小型軽量、高速シンクロの2点が魅力で買ったもの。現在はほとんど使っていません。
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D60は、普及機なのにシャッターのタイムラグが短く(新しいD3100などより短い)、ミラーショックも驚くほど小さいので、シャキシャキと気持ちよくシャッターが切れます。これは隠れた名機だと思っています。これもNikon
1の導入後、出番がありません。
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D300sは、短いタイムラグ、秒7コマ連写、シンクロ速度320が魅力で買ったもの。これは非常に頑丈なカメラで、撮影中に転倒して岩やコンクリートに思いっきり叩きつけた事がありますが、ビクともしません。
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ちなみに現在の各機種の画像設定は、以下のようになっています。
通常はこの設定で十分綺麗な絵になりますが、後から「VIEW NX2」で「ピクチャーコントロール」を使い、画づくりを変更することもあります。日陰で撮った写真は「D2X
mode3」を使うとメリハリのなる画になり、明るい感じの画にしたい場合は、カスタム化した「ニュートラル」か、同じくカスタム化した「ポートレート」を適用しています。
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画像形式/カラーモード/輪郭強調/彩度 /コントラスト/露出補正
D70 :RAW /モードVa /なし /標準 /やや弱め /±0
D60 :RAW /モードVa /なし /弱め /標準 /−0.3
D300s:RAW /モードVa /なし /弱め /標準 /±0 |
レンズ |
DX 10.5mm F2.8G
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専用ソフトで画像変換すると超広角レンズとしても使える魚眼レンズ。
非常に小型軽量で操作性も悪くないのですが、問題はその描写です。画面の中心部は十分シャープなのですが、周辺はぎょっとするような色収差が出ます。倍率色収差補正機能のないカメラとの組み合わせではRAW現像での補正は必須ですが、最新版の「VIEW
NX」で現像すると、有無を言わせず強制的に補正されるようです。便利ですが、何の警告もないので、初めて使った時はびっくりしました。
アオスジアゲハ:D70 f11 RAW SB-30
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DX 18-55mm F3.5-5.6G VR
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D60のレンズキットに付属していたレンズ。
手にしてみるといかにも安っぽく、こんなので大丈夫なのかな?と思ったのですが、28cmまでの近接撮影も出来るし、なかなかシャープに写ります。ただ、撮影距離の目盛がないので、ねじ込み式のフード(HN-2)にシールを貼り、距離を書き込んで使っています。
欠点は逆光に弱い事で、極端な逆光で18mm側で使うと、赤いドーナツ状のゴーストが出る事があります。父親用に買ったD3100用のレンズと同一ですが、コーティングが変更されているようなので、いずれ比較してみようと思います。
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ギフチョウ:D70 f16 RAW SB-30
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DX Micro 40mm F2.8G
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Nikon 1と組み合わせてフユシャクの撮影に使うため買ったレンズ。本来の使い方であるDX判のカメラとの組み合わせは、背景をある程度撮り入れた接写が出来ます。
欠点としては、ピントリングにバックラッシュ(ガタ)があり、三脚にカメラを固定すると微妙なピント合わせに苦労します。
それ以外は、シャープネス、逆光性能など不満がありません。最短撮影距離でのワーキングディスタンス(W・D)は約48mmあり、これは新しいMicro
60mmF2.8Gとほぼ同じです(!)。
クワゴマダラヒトリの産卵:Nikon 1 V1
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AF Micro 60mm F2.8D
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銀塩時代に購入したものの使いこなせず、長い間防湿庫で眠っていたレンズ。
デジタル時代になってその良さを見直しました。
ピントリングの回転角が小さいので、AFを使わないと遠景は撮りにくいですが、近距離では繰り出し量も小さく扱いやすいです。
幼虫など動きの少ない被写体には105mmより適していると思いますが、SB-700を逆光気味にスレーブ発光させるとフレアーが出やすいようです。新しいGタイプレンズに買い替えようかと思いましたが、Gレンズは前述のようにDX40mmとW・Dが同じなので、このレンズを大事に使う事にしました。
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AF-S VR Micro 105mm F2.8G +TC17EU
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15年間愛用のDタイプレンズに代わり導入。
このレンズは驚異的に良く写ると聞いていたので期待していました。実写した結果は、絞ったときのボケ味が良くなっています。しかし旧型との違いはそれくらいしか感じられません。
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面白いのは、ピントリングの回転角がヘリコイドの回転角の2倍ある(!)ことで、微妙なピントの調整がやり易くなっています。鏡筒が異常に太いと思ったらそういう事なんですね。両者の間に差動歯車が入っているのだと思われます。
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TC17EUは、VR105mmを買ったら、これも必ず買おうと決めていたテレコンです。
使用説明書によると、VR105mmにつけるとAFは働かないことになっていますが、一応作動します。単体に比べると迷うことが多いようですが、私はAFはほとんど使わないので気になりません。VR(手ぶれ補正)はちゃんと作動します。この組み合わせは、遠くからチョウに逃げられることなく撮影できるので、一度つけると外す気がしなくなります。
キタテハ:D300s f9 Raw
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DX 55-300mm VR
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湿地の木道上からの撮影や、高い木の枝にとまっている蝶の撮影など、近づけない条件で使うため購入。
D3100のダブルズームキットで買ったのですが、レンズ単体あたり実売3万円弱でした。使ってみた感じは、逆光にも強くボケもよいので、とても2万円台のレンズとは思えません。
300mmでの至近距離・開放絞りでは甘い描写ですが、欲張らずに250mmくらいに止めて1,2段絞ると、十分シャープに写ります。
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欠点はピントリングの回転角が小さい事で、かといってAFまかせで蝶を撮影するのは不可能です(やってみれば分かる)。どうやって使うか迷うところですが、私の場合は蝶の撮影は全てMF、風景の撮影は全てAF、と切り分けて使っています。
トラフシジミ:D300s f10 Raw
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フラッシュ(ストロボ) |
SB-700(の裏技) |
カメラの内蔵フラッシュとの組み合わせで、ワイヤレス多灯発光ができるフラッシュです。他社のスレーブフラッシュは晴天の野外で発光しない事があるそうですが、このフラッシュはそんな事は今まで1度もありません。コツとしては、センサー窓を確実にカメラの方向に向ける事です。(照射方向はヘッド部を回転させて調整)。スレーブ発光時は、SB-700だけを三脚に固定したり、左手で持って使いますが、その中で裏技を思いつきました。
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●ウラ技その1:
ワイヤレス発光はSB-700の電源スイッチを「REMOTE」にし、カメラ側フラッシュを「コマンダーモード」に設定すると可能になりますが、このとき右手だけで「コマンダーモード」を呼び出し光量を変更する方法があります。
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方法は、D300sの「マイメニュー」の一番上の項目を「内蔵フラッシュの発光モード」に、「Fnボタンの機能」を「マイメニューのトップ項目先へジャンプ」にそれぞれ設定しておきます。
こうすると、Fnボタンを押しただけで発光モード切り替えを呼び出す事が出来ます。あとは「コマンダーモード」を選ぶだけ。
左手側にあるMENUボタンを押すことなく、カメラを構えたまま右手だけでスレーブの発光量が調整でき、非常に便利です。SB-700を持った左手を伸ばしたままで操作できるのがポイントです。
内蔵フラッシュだけを使用する時も、マニュアル発光量を右手だけで調整できます。
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これに加えてプレビューボタンの機能を「再生」にしておくと、撮影結果の確認→光量の調整→再確認 という一連の作業が右手の操作だけでできるので、べらぼうに便利です。(同じ事は、ニコンD7100、D800などでも出来ます。)
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(関連するD300sの説明書のページ:P358〜361、P311〜312、P299〜305、P314。)
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左:D300sのマイメニュー画面でトップ項目を「内蔵フラッシュ発光」に設定。
中:でもって、Fnボタンの機能を「マイメニューのトップ項目へジャンプ」に設定。
右:上記2点を設定しておくと、Fnボタンを押したら内蔵フラッシュ発光を呼び出せます。
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●ウラ技その2:
Nikon D60やD3200などの普及一眼レフとの組み合わせでワイヤレス発光するには、別売りのコマンダーを買うか、マスター(主灯)となるフラッシュがもう1灯必要という仕様になっています。しかし、内蔵フラッシュとの2灯撮影をする裏技があります。
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方法は、SB-700のカスタムメニューの「REMOTE」を「SU-4」に設定します。あとはSB-700の電源スイッチを「REMOTE」にすると、内蔵フラッシュに反応して発光します。
ただし、光量の設定はSB-700側で設定する必要があり、左側のスライドスイッチを「M」にして使用します。また、カメラ側のフラッシュ(主灯)も必ずマニュアル発光に設定します。近距離の場合、感度やF値にもよりますが、発光量は大抵の場合、1/32や1/64などの小さい数値に設定する事になると思います。
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この方法であれば、内蔵フラッシュのマニュアル発光機能があるカメラなら何でも2灯発光が出来ます。_
(関連するSB-700の説明書のページ:B-13〜15、D-17〜20、C-6〜9。)
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※例によって何か問題があっても責任は持てませんので、やってみようという人は全て自己責任でお試しください。
ヤママユガの幼虫:左側からSB700を手持ちで照射して、変化をつけました。_ |
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