F 宮路山(愛知県 宝飯郡 音羽町)

 

ヒヨドリバナを訪れた雄 2005.10
  
宮路山はコアブラツツジの群生地として地元では有名で、駅からも適度に近く標高も手ごろなこともあって、隣の五井山などと共にハイカーに人気の山です。古くは、女系の持統天皇が伊勢湾を渡って行幸されたという事で、山頂には記念碑があります。近くには旧東海道の古い町並みや松並木などもありますので、歴史に興味のある方は、そちらに足を延ばされるのも一興かと思います。
    
左:豊川市方面から見た宮路山   右:駐車場前からの登山道入り口 2005.10
 
   
山頂からの眺めは爽快です。
東に豊橋の市街地、その向こうには弓張山系(ここもアサギマダラの通過地域)、南には三河湾、その向こうに見えるのは渥美半島です。上の写真では分かりませんが、すぐ手前にゴルフコースが丸見えなのはちょっとアレですけど^_^;。
 

2014.10
   
この地方を通過するアサギマダラのピークは、例年10月の前半のようです。私は2002年から通うようになりましたが、なぜか雄ばかり見られる日というのがあり、それは10月初旬から上旬が多いような気がします。
 
このことをずっと不思議に思っていたのですが、花の時期を考えてみると、上旬であればヒヨドリバナが咲き残っていますが、中旬には花期は過ぎてしまい、代わりにセンダングサやコウヤボウキが吸蜜源となります。ヒヨドリバナは雄がフェロモンの材料とする成分(アルカロイド)を含むそうなので、ひょっとすると雄はヒヨドリバナの花期に合わせるために、雌よりも移動の時期を早くしているのではないかと、勝手に想像しています。雄ばかり一緒に移動して、万一その群れが全滅したらどうするのかと思いますが、雄と雌が完全に分かれて移動している訳ではないようなので、心配要らないみたいです。
 
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