パノラマ作成について |
現在世界で数名(私以外にも居ることに気がついた)が楽しんでいる『パノラマ昆虫写真』ですが、その作成過程で気がついた点やコツをいくつか書いてみます。 |
ウスキツバメエダシャク:COOLPIX P50 + Panorama Maker3.5で作成
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1.作成ソフト
2003年にパノラマ昆虫写真を撮り始めて以来、COOLPIXに付属していた「Panorama Maker」というソフトを使って来ましたが、Windows7の導入に伴い「Photoshop
Elements7.0」(以下PSEと表記)を使用するようになりました。このソフトもまた、ペンタブレットに付属していたものです。
・PSEについて
パノラマ写真の作成は、まずはPSEを立ち上げ、新規-ファイル-Photomerge Panorama を選択します。
画像の作成方法として、・自動、・遠近法、・円筒法、・位置の変更のみ、・手動設定 の5つが選択できますが、近接撮影では「位置の変更のみ」を選択するのが最も自然な感じになるようです。
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2.撮影時のコツについて
詳しい解説は、パノラマ写真専用のサイトを開いている方がいらっしゃいますので、そちらを参照していただくとして(^_^;)・・・、私が注意している(できてないが)点を挙げると、
a.画面が傾かないようにする。
ホットシューのあるカメラは、カメラ用品メーカーから発売されている水準器をつける。
b.ピント、露出、ホワイトバランスを固定する。
パノラマモードを選ぶと1コマ目で固定してくれる機種もあります。
c.回転軸は、『レンズ光軸上』の『撮像素子から焦点距離だけ前方』の地点とする。
この地点は『レンズの光学的中心』に当たります。近距離ではレンズを繰り出した分だけ補正が必要ですが、コンデジの広角側では繰り出し量は大したこと無いので、大体これでイケるはずです。撮像素子の位置は推測すべし。
d.風のある日は要注意。
風が吹くと草や木の葉が揺れますが、風が治まったとき絶対に元の位置には戻りません。そういう写真を繋ぐと、繋ぎ目が不自然になります。
e.被写体(昆虫)を驚かせないようにする。
カメラを振ると虫が逃げる事がありますが、そうならない様、ゆっくりやる。
・・・と言ったところです。参考になりましたでしょうか?
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3.パノラマ昆虫写真に適したカメラについて
最近のデジカメの中には、カメラを振るだけでパノラマ写真を合成してくれるものがあり、特にこだわりが無ければそれを使うのが手っ取り早そうです。
もちろんそれ以外のカメラでも撮影できるのですが、手持ちでパノラマ昆虫写真を撮るという前提でデジタルカメラを選ぼうとすると、ぜひ装備していて欲しい機能というのがあります。
一眼レフで撮れば良さそうなものですが、ピントの深さや近接能力はコンパクトデジカメの方が有利です。私が考える理想的なカメラは、以下のようなものです。
a.広角レンズ搭載で、最短撮影距離が短いこと
フィルムカメラに換算して28mm相当の広角レンズがついていると理想的です。
35mm相当だと、水平パノラマを撮ったとき、少し高さのあるものが意外と写らないことがあります。また、昆虫を撮る上では、最短撮影距離は短い方が良いです。機種によっては、ズームの広角側で接近できないものがあり、注意が必要です。
b.露出を固定できること
Mモード(マニュアル露出)、連続AEロック、パノラマアシストなど、何らかの手段で露出を固定できることが必要です。
c.液晶モニタが、斜めからでも見やすいこと
カメラ店でチェックしてみると、カタログに視野角が広いと書いてあるカメラでも、斜めから見にくいものがあります。逆に、カタログには視野角が広いと書いていないカメラでも、なぜか斜めから見やすいものがあります。不思議ですね??。購入の際は、実物をチェックしてみることをお勧めします。
d.ピントを固定できること
マニュアルフォーカス(MF)、または連続AFロック出来る機種が望ましいです。私が愛用するCOOLPIXシリーズのうち、P4とP50は、パノラマモードで撮ると1コマ目でピントを固定しないので使いづらいです。もっと古い機種では固定してくれたのですが・・・と思っていたら、その後発売されたP6000では改善されました!。私と同じように不満に思っている人がいたようです。
e.その他
水準器内蔵 又は 水準器をセットできるホットシューがあること、手ブレ補正機能、ストロボ発光量のマニュアル設定
など、あれば便利です。
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