C 石巻山(愛知県 豊橋市)

 

キアゲハ(2007.8)
 
石巻山頂へは、麓のバス停からも歩けますが、マイカーを利用すれば山腹の駐車場から20分くらいで登れます。山頂付近は、太古の珊瑚の化石である石灰岩が露出しており、独特の風景を作り出しています。
山頂は見晴らしが良く、岩の上に登ると360度のパノラマが展開します。北に三河本宮山、東から南には弓張山系の山々、西には豊橋市と豊川市の市街地、空気が澄んだ日には渥美半島と太平洋まで見渡せます。

 
左写真:南東の稜線から見た山頂(2000.10)。残念ながら、山頂部を除き人工林がほとんどです・・・。
右写真:自然科学資料館(2007.8)。屋上に登れるようになっており、南〜西に展望が望めます。
 
登山道から少し(10mくらい)離れたところに自然科学資料館があります。以前は昆虫の標本やら生き物の剥製などがあったのですが、それらは綺麗さっぱり撤去されてしまいました。現在の展示内容は、付近の遊歩道の紹介といった側面が強く、近年の登山ブームに配慮している様にも思えます。こういったところにも時代の変遷を感じます。
 
さて肝心の蝶ですが、低山に多いゴマダラチョウ、ルリタテハなどのタテハ蝶の仲間やウラゴマダラシジミ等のシジミチョウが見られ、モンキアゲハやカラスアゲハ等も登山道沿いに飛んで来ます。山頂では占有(なわばり)行動するツマグロヒョウモン、キアゲハ、アオスジアゲハ等が見られます。
 

占有行動するツマグロヒョウモン(2007.8)。日射しが強い時は、翅を閉じて陽に当たる面積を小さくしています。
  
  
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