a.枯山のギフチョウ (静岡県 浜松市 北区/天竜区) |
|
|
テリトリーを張る雄。背景は枯山山頂。(2009.4)
|
カタクリで吸蜜(2009.4)
|
静岡県最後のギフチョウ多産地として、あまりにも有名になった枯山です。念のため書いておくと、ここではギフチョウは天然記念物で、採集は厳禁です。
アプローチ面では、残念ながら公共の交通機関の便は良いとは言えません。麓にバス停がありますが本数が少ないので、マイカーを使用するのが一般的です。
このあたり一帯はのどかな山里の風景が残っており良いところです。ギフチョウの季節には桜、桃、菜の花、コブシなどが咲き乱れる中に古い民家が並び、桃源郷という言葉が思い浮かびます。
遊歩道入り口まで車で行けますが、それでは風情が感じられずあまり面白みがありませんので、時間をかけて歩いてみる価値は十分あります。ただ、後半の林道は単調で趣向に欠けます。
個人的には、ギフチョウのいる近くに排気ガスを撒きたくないので、毎回1時間ほどかけて麓から歩いています。
|
大代集落の春(2014.3) |
親水公園から枯山方面を望む 大代集落にある祠・・・と、なぜか二宮金次郎像
(2014.3) (2009.3)
|
飛び立つ(2015.3)
|
アセビで吸蜜(2008.3)
|
山頂付近には、アップダウンがある自然観察路が1周しており、1周1時間くらいで歩けます。
観察路を歩くと、両脇には低い藪が広がり、所々に岩が露出しています。赤松やヒノキが生えているほかには、早春は緑が少ないです。聞くところによると、このあたりの土壌はニッケルなどの重金属を含んでいて、植物の生育が悪いのだそうです。それが「枯山」の名の由来だとか。
ギフチョウと言えばカタクリを思い浮かべる人も多いことでしょう。(固定観念ですが・・・。)
その組み合わせは遊歩道の西半分で見られますが、やって来るギフチョウは少ないようです。ギフチョウは東半分の尾根筋に多く見られますが、こちらは花が少ないせいか、あまり好まないと思われるアセビに来ることもあります。
|
メインページへ 蝶に出会う旅 の目次へ |