_撮影機材 −Nikon1の部屋− _ |
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・現在のメイン機材: ボディは、Nikon 1 V2(奥・PD10-30mmつき)とV3(左下)。幼虫や卵の撮影には画素ピッチの広いV1も使用。J1も部屋に転がっていて、家族やペットの撮影に使います。 レンズ群は左から、CX 70-300mm、CX 10-100mm、DX fishey 10.5mm(FT-1つき)、DX micro 40mm、DX micro 85mm。 70-300mmと85mmは、フラッシュ光がケラレないよう、フードを細く短いものに交換しています。 フラッシュは左からSB-N5、SB-N7、SB-700(スレーブ発光専用)。 _ |
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さて、Nikon 1は小さな昆虫を撮る上で非常に有利なシステムで、個人的には一眼レフよりも使用頻度が高くなりました。 _ 同じフルサイズ用の等倍マクロレンズを使用した場合の倍率を比較してみると、当然ながらフルサイズでは等倍。APS-C判のカメラに装着すれば、フルサイズ換算で約1.5倍の倍率に写せます。これが、マウントアダプタのFT-1を併用してNikon 1に装着すれば、何と2.7倍相当の倍率に写せます。 また、Nikon 1でフルサイズと同じ画角を得るには2.7分の1の焦点距離のレンズを使う事になるので、被写界深度が深くなり、小さな被写体では有利になります。 _ こういう事を書くと、「撮像素子は大きい方が画質が・・」という話になりがちです。しかし、画質云々よりも、何をどう撮るかという事の方が、はるかに重要な事は言うまでもありません。 _ |
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Nikon 1 J1(2011.12購入) _ Nikon 1の原器とも言えるこのカメラ・・・外見も機能もシンプルすぎるくらいシンプルです。 J1に付属する標準ズーム(10-30mm)の最短撮影距離は仕様上は20cmとなっていますが、広角端では15cm(レンズ前約7cm)までピントが合います。ただし内蔵フラッシュを使うとレンズの鏡筒でフラッシュ光がケラレてしまうので、自作のディフューザーを作りました。 作り方は簡単で、折りたたみ式のSDカードの透明なケースの内側に白いシートを貼り、マジックテープでJ1のフラッシュに着脱できるようにしただけです。あとは紛失防止のため、端に穴をあけて紐を通し、カラビナでJ1のストラップにひっかけています。 下の写真は、広角端の最短撮影距離でフラッシュを発光させ白い壁を撮影したもの。 J1に装着したところ ディフューザーなし(+_+) ディフューザーあり(^o^) _ ・・・効果は完璧とは言えませんが、非常にコンパクトで、折りたたんでしまえばマジックテープが他の物にくっつく事もなく、我ながらこれまで作ったディフューザーの中で傑作だと思います。ちなみに、このディフューザーはV2にも使用しています。 _ 作例:越冬中のウラギンシジミ2頭。 10-30mm もちろんフラッシュ使用。 _ |
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Nikon 1 V1(2012.6購入) _ J1を手に入れたのは良いものの、シンクロの遅さがネックで、結局V1を手に入れました。(何をやっているんでしょうか・・・) やはりシンクロ速度が250(=露光時間1/250秒)あると、日中シンクロや飛翔写真に有利です。 外付けのフラッシュであるSB-N5は、ディフューザーを自作しなくても、10mmレンズの最短撮影距離近くまで照射できます。 _ 作例:飛び立ったイチモンジセセリ。 Mモード、ISO100、f11、1/250s、SB-N5はマニュアル発光で1/8の設定です。ピントはMFで距離0.2m付近。 _ ●マウントアダプタFT-1の活用について _ Nikon 1は、マウントアダプターのFT-1を仲介してニコンFマウントのレンズが使えます。 前述したとおり、マイクロニッコール使用時の最大倍率はフルサイズ換算で2.7倍。フユシャクのメスや蝶の幼虫の撮影に最適です。 ただし、頭が混乱するのが、これを使った時の倍率の表示。解決策を考えた末、倍率の換算値と写る範囲を一覧表にして、FT-1に張り付けました(下の写真)。 表の下に引いた線は、ちょうど右端からの長さが、画面の長辺の長さになっています。被写体に出会ったら、これでどれくらいの範囲を捉えたいか目星をつけ、倍率の表示窓を見ながらピントリングを回して距離をセットする訳です。(この説明で分かりますかね?) _ _ 作例は、アリを従えたムラサキシジミの幼虫。SB-N5とディフューザー使用。 _ |
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Nikon 1 V2(2014.3購入) _ Nikon 1 V3が発表されたのを受けて購入。 これを書いている時点ではV3も購入済みなので、あらためてV2を見直してみると・・・、 _ まず、EVFとグリップ一体型のため非常に軽く、小型軽量と言うNikon 1システムの良さが一番実感できるカメラだと思います。大きく重くなったV3とは対照的です。特に、PD10-30mmとの組み合わせがお気に入りです。 気になるのは、起動直後や再生画面から復帰した直後にボタンを押しても受け付けないなど、各種レスポンスが微妙に遅い事と、バッテリーが他の機種と互換性が無い事です。 _ ●10-100mmズームの活用について V2のレンズキットについて来た10-100mm小型10倍ズームですが、最短撮影距離が公称値よりもかなり短い(近づける)ことに気がつきました。そこで、Dシリーズでメインとして使っていた、D300s+VR105mmとの比較をしてみました。 _ ・・・VR105mmレンズは撮影距離が近くなると撮影倍率は急激に上がって行きますが、10-100mmはそれほど急激に上がりません。これは近年の高倍率ズームに共通する傾向です。双方の撮影倍率が同じになるのは0.65m付近で、それより遠距離では10-100mmが、近距離ではD300s+VR105mmの方が大きく写ります。 _ 10-100mmのテレ端の最短撮影距離は、公称値では0.65mですが、実際には約0.52m(実測値)までピントが合います。念のため書きますが、これは撮像素子からの距離で、レンズ先端からの話ではありません。その時の撮影倍率は0.40倍で、中型の蝶であれば十分作画に使えます。 _ 一般に、蝶に近づいてからレンズを交換すると蝶に逃げられる事が多いのですが、このレンズの場合は広角端の撮影距離も短いためズームする事で対応可能です。ただし、ズームの60mm付近では最短撮影距離が遠くなるので、テレ端とワイド端を中心に使うようにします。 下の写真は、同じ場面でヒオドシチョウを100mmと10mmで撮影したもの。ズームする事で、蝶のポートレートと、生息環境を取り入れた写真の両方に対応できます。 _ 越冬空けのヒオドシチョウ 左:100mmで撮影。右:10mmで撮影。 _ |
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Nikon 1 V3(2015.3購入) _ プリキャプチャー機能のあるコンデジが欲しくて取扱説明書をダウンロードし検討していたのですが、操作性がニコンとあまりに違うので、検討しているだけで頭が痛くなってしまいました。 あ〜あ、とうとうV3に手を出すしかないか・・・と思い購入。 _ ●プリキャプチャー(お気に入りフォト選択)の活用について 飛び立つアゲハチョウ:「お気に入りフォト選択」で撮影。70-300mm使用。 _ プリキャプチャーは、シャッターボタンを押す前後の画像を記録できるという機能です。 ちなみに、「プリキャプチャー」という名称は他社の登録商標?で、ニコンでは「ベストモーメントキャプチャー」の中にある「お気に入りフォト選択」という機能がこれに当たります。 注意すべき点は2つ。 まず、Nikon 1 V3では、専用の「1 NIKKOR」レンズをつける事でこの機能が使えますが、マウントアダプタを併用してFマウントレンズをつけると使えない仕様です。 また、1 NIKKOR 70-300mmのように電子リング式のピントリングのあるレンズをマニュアルフォーカスで使う場合、シャッターボタン半押しの前にピントを合わせておく必要があります。(32mmのように、超音波モーター自体をぐるりと手で回すレンズの場合どうなるのかは、未確認。) _ ・左写真:V3のモードダイヤル。使わないモードを黒く塗りつぶしています。 「A」は私が最もよく使う絞り優先モード。ベストモーメントキャプチャーは「M」の上にある変な記号です。 _ ・右写真:ベストモーメントキャプチャーの「お気に入りフォト選択」画面。 基本設定はAモード、IS0感度は1600、シャッターボタンを押す前の画像のみ記録、記録時間は2/3秒間、記録枚数はALL(40コマ全て)。ISO感度はFn2に割りつけ、すぐに変更できるようにしています。 _ V3の欠点は画素数が1800万画素と多すぎる事で、調子に乗って「お気に入りフォト選択」をRawモードで撮ると、私の非力なパソコンで処理する時とんでもない事になります。というわけで、他のカメラはRawモードが基本だったのですが、V3はJPEGで撮っています。ピクチャーコントロールはポートレートをベースに輪郭協調を0にしています。(色々試したけど、この設定に落ち着きました。) _ また、EVFと外付けフラッシュを同時に使用できないのは昆虫写真には致命的。グリップを外さないとバッテリー交換できないのも、悪い冗談の様な欠点です。なお、グリップの取り付けネジの締めが甘いと、グリップ側のシャッターボタンが働かない事がありました。さらに、数か月使用しただけで、EVFもグリップもガタガタになって来ました。いずれもV2では有り得ない話です。 V3を購入すればV2は不要と思っていたのですが、あらためてV2の良さを知る事になったのは皮肉な事です。 _ |
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